Vol.30_「現場のエースが思うこと」

比較的順調にいっている会社なら、きっと「販売のエース」とか「企画のエース」とか、「厨房のエース」とかいわゆる「現場のエース」がいらっしゃると思います。

中小企業の社長さんというのは、創業、後継を問わず実務担当時代がありますから、体験した現場の知識や実力はそれ相応に持っていると思います。

私も、過去は営業、電気設備工事、そして現役で企画とコンサルティングをやってますので、そこに関しては一定の自信があります。

しかし私のその実力は、それぞれの部署にいる「現場のエース」にはかないません。

そんな実務面で現場経験のある社長を上回ってしまった社員の気持ちを考えてみたことありますか?

「いやいや 社長のおれが権限、実力ともNO.1だし!」

って思ったあなた! の99%は単なる自信過剰ですし、1%は奇人変人なのですぐにお医者さんにみてもらいましょう。

少なくとも、当の「現場のエース」や彼の同僚はそう思っていないことは大火事を見るよりも明らか。

誤解と思うのは勝手ですが、多数決であなたの負けです(天才を通り越してあちらに行ってしまったと自他共に認める方は除く)。

「社長のくせに、なに張り合ってんだか・・ばっかばかしい

もっと社長としての大切な仕事してよね。」

と思われるのが関の山ではないでしょうか?

「それじゃそうするよ。どーんと構えてれば良いんだろ??」

と思われたあなたも残念賞。

今度は「なに? なーんにもしないでニコニコしてれば社長だと思ってんの?」

と、さらにイメージダウン。

「んー じゃあ社員のしもべになりゃいいんだな? トイレ掃除しよう!」

「うわー キモっ! それでこっちがありがたがるとでも? だいたい時給いくらのそうじ屋さんなの??」

おやおや、さらにドツボにハマってしまったようですね(笑)。

はい、私もこれぜーんぶやってみました、で状況は書いた通りです。

でもね、現場のエース君もエースさんも、フツーの社員も、社長にしてほしいことはこんな事ではないんです。

彼ら彼女らが社長にしてほしいのは

「たとえ自分達よりできない社長でも、この会社の決定権を握っているんだから、仕事の中身も多少はわかっているんだから・・・

自分達のこと 自分達のこの思い 知って欲しい せめて知る努力をして欲しい!!

そして、この思いが実現できるよう手を差し伸べて欲しい・・」 

ただそれだけ。

なのに実際の社長さんからは、張り合われたり、反論されたり、無視されたりしているように見える(彼らから見ればですよ)。

この歯がゆい、もどかしい気持ちが、エースの意欲を削ぎ、反抗的な態度や、退社を招くのではないでしょうか?

そこまででなくても、「まあ めんどいからここまでにしておこう」と100%の力を出さず、サイレントなサボタージュをおこなっているエースやエース候補。

みなさん、心当たりはありませんか?

去っていった社員、目を合わせてくれない社員、一見フツーにしか見えない社員。

私のところも他人事ではありませんね。