Vol.38_波がなめらかだ と思っているから馬鹿なこと言っちゃうんじゃないの?

最近日本も猛暑が続いています。

私が暮らす仙台は東北の中でも夏は比較的涼しいところでしたが、7月31日の最高気温は 36.5度。

遠くヨーロッパでは40℃越えが続出、ポルトガルでは1000人を超える高齢者が死亡し、山火事も続出、数万人が避難を余儀なくされたと言われています。

この熱波の原因は、ヨーロッパ上空の偏西風が蛇行して停滞していることだそうです。

ネット界隈では「だから地球温暖化と関係ない」「むしろ寒冷化の予兆」といった論調もあるみたいですけど・・

46億年前に出来た地球の表面に20万年前から住み着き、ちょっと暑いやら寒いやらで命の危険にさらされる私たち人類は、地球温暖化についてはこう考えるのが妥当ではないでしょうか?

・確かに地球は長期的には温暖化と寒冷化を繰り返している

・14世紀から19世紀(日本では室町から明治)は小氷期(ミニ氷河期)で飢饉が相次いだと言われている

・周期的には2030年くらいに小氷期に入るのではないかとの英ノーザンブリアン大学の発表もある。

・しかし人為的な二酸化炭素の増加がもたらす温暖化の方が深刻だと困る

だから世界こぞってCO2削減しましょう、と言う話

原因は偏西風の蛇行? 目の前ではもちろんそうですが、その話の底流には上記の話があるわけで・・

つまり波というのはなめらかに推移するものではなく、大きな波の上に小さい波が乗って、その上にまた小さな波が乗って、またその上に・・という構造になっていますよね。

葛飾北斎の「神奈川沖浪裏(大きな波に巻かれる小舟、その背後に富士山)」を思い出していただければわかると思います。

あの今にも転覆しそうな三艘の小舟の船頭さんがあの大きな本波ではなくて、その先っちょでしぶきをあげる白波にしか注目せずに船を操ったとしたら・・

あなたはきっとそんな船には乗りたくないと思います。

無限に相似形を繰り返す波の、どのスケールについて、どのレイヤーについて、話をしているのか?

そこを間違えると、「ヨーロッパの猛暑は偏西風が蛇行しているだけ。温暖化関係ない!」みたいな奇妙奇天烈面白論破王になってしまいますからどうぞご注意ください。

☆そういう私自身も過去、地球温暖化を心配する友人に「地球は歴史上3回、全球凍結といって氷に覆われた時代があったんだ。」と得意のうんちくを語ったがためにめちゃめちゃ怒られたことがあります。これはこれでスケール感を間違ってましたね。お酒のせいです。ごめんなさい。

☆これと似た話に「海岸線のパラドックス」というものがあります。

例えば私の住む宮城県の海岸線は850Kmと言われています。縦の長さが約136Kmと比べると、北部がリアス式になっていることもあって結構長い。しかし、これは海図や地図を使って計測したもので、実測値ではありません。もし小さな岩やなんかの凸凹まで実測したらとんでもない長さになるでしょうし砂浜のつぶつぶの凸凹まで実測したら天文学的な数字になるでしょう(測れないけど)。原子のつぶつぶまで実測したら?なんてほぼ小4の考え方まで持ち出されたら答えは「無限大」になってしまいます。やはりここは850Kmとして考えるのが最適なようです。